2020年04月02日 [自転車の事]
ノーパンクタイヤをお勧めしない理由
4月半ば高校通学が始まるシーズンになると、毎年必ず店内で起こる恒例行事?があります。
買ってきたばかりの「この自転車走りが変だ?」
自転車を乗り換えた時、多少なりとも前の自転車の感覚の違いから感じる事はありますが、春の「走りが変だ?」はほとんどがノーパンクタイヤ装着自転車によるものです。
当店販売の自転車ではないので関わりは持たぬようにしておりますが・・・・。
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ノーパンクタイヤやパンクしにくいタイヤにはいくつかの種類がありますが、当店では坂の町わが横須賀では安全上適さないという理由で以下の商品は販売しておりません。
1、チューブではなくゴムや他の素材で作られているもの。空気が入っていません。
これは阪神大震災後ブリヂストンサイクルからも発売されましたが、ゴムのつなぎ目が外れたり乗りごごちが硬くて重い、また地面とのグリップ力がなく滑りやすいという理由から生産中止となりました。メーカー品の自転車で見る事はなくなりましたが外国製なのか?メーカー不明車でたまに目にすることがあります。
災害地に向かう時とか鉄紛の多い工場内で使うとかは良いかもしれませんが、通学にはお勧めできません。
2、タイヤの肉厚を厚くして刺さる釘やピンをチューブに届きにくくする。
これも、重い!硬い!滑りやすい!又、ピン等が刺さった場合抜きにくい等、何も良いことのないタイヤです。10年ほど前に流行った事もありましたが、雨等で濡れた路面や下り坂コーナーで滑りやすく当店は安全のため一台も売りませんでした。
3、シーラント液体を入れる。
スポーツサイクルのチューブレスタイヤに使うのは理解できますが、チューブインタイヤに入れる理由が全く分かりません。
普通にパンクしますし液のためにパッチを貼るパンク修理が出来ずチューブ交換になります。お金がかかるだけです。
以上の商品は当店での取り扱いはございません。
又、地面接地面が黒ではないカラータイヤの取り扱いもしておりません。
自動車、オートバイにカラータイヤがないからです。タイヤの色が黒い事にも理由があります。
70年代、80年代の自転車カラータイヤブームの時の苦い経験を横須賀のベテラン自転車店の多くは良く知っています。
タイヤは靴の裏と同じですよ。
当店がお勧めするパンクに強いタイヤ!
ブリヂストン、ヤマハの電動車、又ジャイアント、コンチネンタルタイヤ等、スポーツ自転車に使われているベルト入りタイヤです。
タイヤの中に薄く強いベルトを入れる事で走行性を失う事のない性能を発揮する優れものです。
世界にその名をとどろかせる自転車メーカーの優れた商品です。
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素人発想がとてつもない良い商品を生み出す事はあります。
我々業界人の盲点を突く商品です。
でも、安全性に欠いたド素人発想は困ります。
P、S、
コロナウイルス店内感染防止のため。
店内ふたつの換気扇と花粉取る暖房装置フル稼働しマスク着用でお客様に接しています。
お客様も入店時にマスクの着用を御願いします。
お互いの安全の為によろしくお願い申しあげます。
ブリヂストン、ヤマハのリコール修理は現在順番で行っております。
ご迷惑をおかけしております。
当店で取り扱いのないメーカーの自転車、BAA(国も認めた自転車安全基準)に合格していない自転車の修理、調整は行っておりません。
特に買って来たばかりの自転車の不具合は元々の精度の問題等がある場合がございますのでご容赦願います。
又、メーカーの指導の下に安全整備を行っておりますのでメーカーの望まぬカスタムの相談等も受け付けておりません。